通関士試験

通関士――。

日本経済において、あるいは私たちの暮らしにおいて欠くことのできない重要な仕事をしているにも関わらず、その存在があまりよく知られていない資格かもしれません。

通関士というのは、一言で言ってしまえば、「貿易手続きのスペシャリスト」のことです。
輸入や輸出が行われるとき、貨物は必ず税関を通るわけですが、そこでは、貨物の品名・数量・価格などを税関長に申告したり、必要な検査を受けたりする必要があります。その手続きは非常に高度かつ煩雑であるため、通常は、輸出入者自身が行うことはありません。

関税法を始めとした諸法令に基づき、輸出入の申告や各種承認の申請といった手続きを、輸出入業者に代わって行うのが、「貿易手続きのスペシャリスト」である通関士というわけです。

通関士は、高度な法律知識が必要である点はもちろん、関税(=国益)を守るという重大な責任を伴う資格であることから、国がお墨付きを与える“国家資格”となっています。これは、国際貿易関係の資格のなかで唯一です。

輸出大国である日本では昔から、この通関士という資格は、非常に重要視されてきました。そのことは、1967年創設、すなわち今から半世紀近くも前にこの資格がつくられたことからもおわかりいただけると思います。そんな歴史ある通関士の資格が、現在、再び注目を集めています。

その理由はいくつかあります。
急速に進むグローバル化に対応して、多くの企業が海外に子会社を持ち、また海外の企業と取引をしています。
ネット通販の伸展などに伴って、海を越えた物品の行き来がこれまで以上に盛んに行われるようになっています。
そして、規制緩和が進み、通関業者自体も増えている現状があります。

以上のような背景から、「貿易手続きのスペシャリスト」である通関士の需要は高まっており、通関士になるための通関士試験にも注目が集まっているのです。

とは言っても、通関士試験の受験を検討されている皆さんの多くは、通関士や、その試験内容についてまだ知らないことばかりかと思います。
このサイトは「通関士試験AtoZ」と題して、通関士試験のすべてをわかりやすく解説していますので、ぜひここで予習をして、今人気の通関士試験に挑戦してみてください!