通関士試験の合格率と難易度

これから、通関士試験に挑戦する受験生にとって、あるいは通関士試験の受験を検討中の人にとって、試験の具体的な中身と同じくらいに興味があるのが、試験の難易度ではないでしょうか?

通関士試験には一定不変の合格基準というものは存在しません。ただし、試験実施後に発表される合格基準(=合格ライン)を毎年見てみると、各科目いずれも「満点の60%以上」得点できれば、概ね合格することができるようです。

60%、すなわち「半分ともう少し」と考えると、それほど難しくないようにも思えますが、実際のところはどうなのでしょうか?
そこで、試験の難易度をはかる指標として、通関士試験の合格率について確認しておきたいと思います。

<通関士試験の合格率>

  • 2006年 7.0%
  • 2007年 7.7%
  • 2008年 17.8%
  • 2009年 7.8%
  • 2010年 9.8%
  • 2011年 9.9%
  • 2012年 8.6%
  • 2013年 11.7%
  • 2014年 13.2%
  • 2015年 10.1%

以上が、試験制度が改定された2006年度以降の通関士試験の合格率の推移になります。
パッと見ただけでも、通関士試験の合格率の低さが実感できると思います。

2008年の17.8%という合格率はイレギュラーなものとして除外すると、通関士試験の合格率は平均約9%程度ということになります。
ちなみに約9%の合格率というのは、他の国家試験で言えば、有名なところで行政書士試験や社労士試験の合格率とほぼ同じ。こう聞くと、通関士試験の難易度もだいぶイメージしやすくなったのではないでしょうか。

ちなみに、試験制度改定前最後に実施された2005年の通関士試験は、何と24.8%!
実は、試験制度改定前の約40回の試験のなかで、合格率が10%を下回ったことは一度もなく、10%台後半が当たり前。2005年のように、合格率が20%台であった年度も少なくありません。改定前と改定後で、これほどまでに合格率に違いがあると、何だかとても不公平なようにも感じられますよね。

合格率だけで単純計算すると、昔と今とでは、通関士試験の難易度は2~3倍上がったと言えます。
受験生にとっては何とも厳しいところですが、しかし試験が難しいということは、それだけ通関士に求められる知識や能力が高度化しているということでもあります。

狭き門をくぐり抜けた先に、高度な知識と能力が必要とされる、やりがいのある仕事が待っていると思えば、つらい受験勉強も頑張れるのではないでしょうか?